「かえる語」でかかれた絵本

先週の水曜日は、ポプラ社の「絵本カフェ」に参加した。
前の週にポプラ社におじゃました時、
堀さんとちょうど行き違いになってしまい、
お会いすることができなかったので、
どうしても堀さんにお会いしたくて参加した。
ポプラ社は毎月、絵本の作家さんと書店の担当者が、
お茶を飲みながら語らえる機会を設けている。
今回は「いちかわなつこ」先生だった。
京野ことみ似の、とってもかわいい作家さんだった。
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ポプラ社ではないが、「ごびらっふの独白」という絵本がある。
草野心平の詩で、いちかわなつこの絵、さらに斎藤孝編という、
とんでもない作品である。
さらにとんでもないのは、
この草野心平の詩が、すべて「かえる語」なのである。
 「るてえる びる もれとりり がいく。」
こんな「かえる語」で、全編がかかれている。
ちなみに、これを日本語に訳すと、
 「幸福というものは たわいなくって いいものだ」
となる(らしい)。
是非一度、出来るだけ小さい子に、
この本の「読み聞かせ」をやってみたい。
いちかわなつこ先生の絵と「かえる語」の音で、
子どもたちがどう反応するか見てみたい。

こびらっふの独白 (声にだすことばえほん)

こびらっふの独白 (声にだすことばえほん)

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法律の世界では、
「善意」とは「知らないこと」、「悪意」とは「知っていること」を意味する。
「善意の第三者」とは、そのことを知らない当事者以外の人物のことで、
いわゆる good will とは、何の関係もない。
知らないことが「善」であり、知ってしまったら「悪」となる。
ならば、司法試験に向けてとんでもない量の勉強をするのは、
「悪」に向けて突っ走っているのではないか?
何も知らない赤ん坊の時代が、「善」なのかも知れない。
言葉をあまり知らない幼児に、
是非この本を「読み聞かせ」してみたい。