「林住期」に学ぶ楽しさ

五木寛之の「林住期」に、
「五十歳から学ぶという選択」という1章がある。
学生時代はほとんどの人が
勉強することが嫌いであったと思うが、
たしかに社会経験をすませてからの勉強は
本当におもしろいと実感している。
若い時にはわからなかったことが、
さまざまな経験を積んだ後で、
今ならすんなり「腑に落ちる」ということが多い。
50歳を過ぎた人は、是非この本を読んで貰いたい。

林住期

林住期

・・・・・・・・・・
この本も「幻冬舎」という出版社から出ているが、
この「幻冬舎」の社長である見城徹という人物は
最高におもしろい。
出版業界で知らない人はいないと思うし、
時々テレビドラマなどにも、
あきらかに見城さんと思われる登場人物が出てくる。
何度か本人から直接話を聞いたことがあるが、
信じられないかもしれないが、
本当にシャイである。
唐沢寿明の「ふたり」も、郷ひろみの「ダディ」も、
石原慎太郎「弟」も、五木寛之の「大河の一滴」も、
そのほか多くのベストセラーが
この人によって世に出されている。
先日、太田出版からこの人の著書が初めて出された。
「編集者という病い」というタイトルで、
尾崎豊坂本龍一松任谷由美村上龍石原慎太郎
浜田省吾銀色夏生内田康夫五木寛之など、
そうそうたるメンバーとの交遊が書かれている。
誰が読んでも、絶対におもしろいと思う。
見城さん、いい女はまだまだいっぱいいます。
「こんなおもしろい生き物」は、
絶対に自殺などしてはいけません。
編集者という病い

編集者という病い