「インディペンデント・コントラクター」

19日(月)、お手伝いをしている書店のボランタリー・チェーン:
「志夢ネット」のオーナー会があり、
7名のオーナー全員が集まった。(7社18店舗のチェーン)
「本部からみんなに伝えたいことがありますか?」とのことだったので、
「私の契約形態は雇用契約ではなく、業務委託契約ですから・・・」
と、言わせてもらった。
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通常の「雇用契約」では、会社側に社会保険の加入義務が発生し、
粗利の少ない書店では、法定福利費の負担が重くのしかかる。
一方、私の方も、生活のための収入は必要だが、
次のステップのためにも、勉強する時間が欲しい。
そこで、お互いの利益から、
今回、「業務委託契約」の形態をとることに合意した。
業務委託契約は請負契約に似た契約なので、
合意があれば、それで契約は成立する(「諾成契約」と言います)。
しかし、やはり書面にしておかないと、問題は多い。
お互い慣れないので、雇用契約と同じような対応になりがちである。
雇用契約と同じでは、脱法行為とみなされてしまう)
業務を委託する方は、あれもこれもと、
あたかも自社の社員のように、仕事をいいつけてくることが多い。
「それは請け負った業務の範囲を超えている」と言わなければならないことが、
結構ひんぱんに発生する。
また逆に、ここ(本部)には社員が一人もいないため、
範囲外だとわかっていても、受けないと先にすすめないため、
ついつい自分でやってしまうことも多い。
どこまでが請け負った業務なのか、かなり明確にする必要がある。
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このように、一人で業務を請け負って仕事をする人を、
「インディペンデント・コントラクター(独立した契約当事者)」という。
日本語では、「個人事業者」と言った方が、分かり易いと思う。
社会保険料については、会社側の負担の重さとともに、
個人の側でも、その将来性について不安を持っている時世なので、
今後ますますこうした契約形態は増えていくと思われる。
ただ、一般に浸透するまでには、
まだまだきちんとしなければならないことも多そうだ。
業務委託契約」については、以下の本が詳しい。

儲かる会社は業務委託契約でリスクなく人材を活用する (アスカビジネス)

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