法律とネット社会とのスピード感のギャップ

地方の友人がお金を送ってくれると言う。
田舎なので、「現金書留」で送るというので、
「いつ手許に着くか分からないので、
銀行振込にしてくれ!」と伝えた。
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破産者への郵便物はすべて破産管財人に転送され、
内容をチェックされる。(破産法81条、82条)
いわゆる「隠し財産」がないかどうかのチェックのため、
憲法21条2項の「通信の秘密」に制限を加えている。
(現行法では裁判所の裁量にはなっているが・・・)
今回のお金は破産宣告以降の新得財産なので問題はないが、
転送・チェックの上で手許に着くには、
少なくとも2〜3週間はかかってしまう。
初期の頃は1ヶ月間、郵便物がまったく来なかった。
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昨日「はてな」の有料オプション申し込みのため、
コンビニ経由でポイント購入を行ったが、
コンビニのレジで払い込みしたのが16時12分、
そのわずか1分後の16時13分には、
はてな」から入金確認のメールが届いた。
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40年前に勉強した「法律」の知識のブラッシュアップと、
20年前にやっていた「パソコン(ネット)」の知識のブラッシュアップ、
この2つを並行してやっていると、不思議な感覚にとらえられる。
「40年前の知識」のブラッシュアップより、
「20年前の知識」のブラッシュアップのほうがはるかに大変である。
変化への対応のスピード感がまるで違う。
たしかに法律で大事なのは条文そのものではなく、
立法の趣旨であり、守るべき法益だとは思うが、
適応される現実社会とのギャップがあまりにも大きいと、
権利調整の意味がなくなってしまうのではと心配になる。
情報のやりとりに「信書送達事業者」を使うことって、
現実の社会では何パーセントなのだろうか?