挑戦「東京マラソン2008」

やっと10キロ走り続けられるところまで、
どうにか体力が回復してきた。
この10年仕事に追いかけられていた感じで、
そういえば市民マラソンへの参加も遠ざかっていた。
10年前までは、東京シティ・ハーフマラソンも、
那覇や館山のフル・マラソンにも出たのに・・・。
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来年2月17日に「東京マラソン2008」がある。
抽選の結果次第だが、当たったら完走したい。
あと半年で、10キロ・ハーフの市民マラソンを、
以前のように一つ一つ完走していきたい。
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東京の地図を買ってきて、
コースをマークした週末であった。

街の達人都市地図 東京詳細図

街の達人都市地図 東京詳細図

「林住期」に学ぶ楽しさ

五木寛之の「林住期」に、
「五十歳から学ぶという選択」という1章がある。
学生時代はほとんどの人が
勉強することが嫌いであったと思うが、
たしかに社会経験をすませてからの勉強は
本当におもしろいと実感している。
若い時にはわからなかったことが、
さまざまな経験を積んだ後で、
今ならすんなり「腑に落ちる」ということが多い。
50歳を過ぎた人は、是非この本を読んで貰いたい。

林住期

林住期

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この本も「幻冬舎」という出版社から出ているが、
この「幻冬舎」の社長である見城徹という人物は
最高におもしろい。
出版業界で知らない人はいないと思うし、
時々テレビドラマなどにも、
あきらかに見城さんと思われる登場人物が出てくる。
何度か本人から直接話を聞いたことがあるが、
信じられないかもしれないが、
本当にシャイである。
唐沢寿明の「ふたり」も、郷ひろみの「ダディ」も、
石原慎太郎「弟」も、五木寛之の「大河の一滴」も、
そのほか多くのベストセラーが
この人によって世に出されている。
先日、太田出版からこの人の著書が初めて出された。
「編集者という病い」というタイトルで、
尾崎豊坂本龍一松任谷由美村上龍石原慎太郎
浜田省吾銀色夏生内田康夫五木寛之など、
そうそうたるメンバーとの交遊が書かれている。
誰が読んでも、絶対におもしろいと思う。
見城さん、いい女はまだまだいっぱいいます。
「こんなおもしろい生き物」は、
絶対に自殺などしてはいけません。
編集者という病い

編集者という病い

破産管財人の裁量余地

 破産管財人からの依頼で会社の破産処理を手伝っていた
元の社員から昨夜連絡があり、
「会社の後処理もほぼ終わり、
退職金も3ヶ月分は頂き、残りは秋になるそうです。
ありがとうございました。」
と、退職金のお礼を言われた。
 従業員の退職金は全額支給できるという計算で、
タイミングを見て破産手続開始を申立てたつもりなので、
少なくとも財団債権となる退職金のうちの3ヶ月分は、
社員全員に出るはずである。
 また、パート・アルバイトの解雇予告手当
全員に出せる計算をしていたが、
この分は財団債権ではなく、優先的破産債権にとどまり、
支給は秋の配当時になってしまうようだ。
ただ、本人たちは知らずにやめていってるフシがある。
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 破産宣告前までは経営者という立場で意思表示できたが、
宣告後は破産者という立場になって、
まったく意思表示の機会がなくなってしまった。
 管財人を通して伝えることもできるはずだが、
破産者と管財人の力関係を考えると、
平等にものをいうことはなかなか難しい。
「協力的でないと免責してもらえないのではないか」
という不安が必ず生じる。
 申立代理人弁護士をはじめ、
ターン・アラウンドに協力してくれた人たちは、
「管財人の心証を悪くしないように・・・」
といった漠然としたアドバイスを以前してくれた。
 現行法のもとでは、破産管財人の裁量の幅が、
あまりにもありすぎるのではないか?
誰が管財人になるかによって違いがでるならば、
それは大きな問題であると思う。

法律とネット社会とのスピード感のギャップ

地方の友人がお金を送ってくれると言う。
田舎なので、「現金書留」で送るというので、
「いつ手許に着くか分からないので、
銀行振込にしてくれ!」と伝えた。
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破産者への郵便物はすべて破産管財人に転送され、
内容をチェックされる。(破産法81条、82条)
いわゆる「隠し財産」がないかどうかのチェックのため、
憲法21条2項の「通信の秘密」に制限を加えている。
(現行法では裁判所の裁量にはなっているが・・・)
今回のお金は破産宣告以降の新得財産なので問題はないが、
転送・チェックの上で手許に着くには、
少なくとも2〜3週間はかかってしまう。
初期の頃は1ヶ月間、郵便物がまったく来なかった。
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昨日「はてな」の有料オプション申し込みのため、
コンビニ経由でポイント購入を行ったが、
コンビニのレジで払い込みしたのが16時12分、
そのわずか1分後の16時13分には、
はてな」から入金確認のメールが届いた。
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40年前に勉強した「法律」の知識のブラッシュアップと、
20年前にやっていた「パソコン(ネット)」の知識のブラッシュアップ、
この2つを並行してやっていると、不思議な感覚にとらえられる。
「40年前の知識」のブラッシュアップより、
「20年前の知識」のブラッシュアップのほうがはるかに大変である。
変化への対応のスピード感がまるで違う。
たしかに法律で大事なのは条文そのものではなく、
立法の趣旨であり、守るべき法益だとは思うが、
適応される現実社会とのギャップがあまりにも大きいと、
権利調整の意味がなくなってしまうのではと心配になる。
情報のやりとりに「信書送達事業者」を使うことって、
現実の社会では何パーセントなのだろうか?

アマゾンの「アフィリエイト」挑戦

やっと「アフィリエイト」に挑戦できるところまで来た。
10年前の1997年5月、アメリカに書店視察に行った時、
コーディネーターの長谷川昌幸さんから、
「アマゾン(もちろんアメリカ、日本は未上陸)が、
こんなことを始めた」と教えてもらった。
当時は画期的な仕組みに思い、かなりの衝撃を受けたので、
帰国後、出版社・書店の仲間に報告した記憶がある。
今はだれでも「アフィリエイト」と言えば、
アマゾンから始めるケースが一般的ではないかと思うが・・・。
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みんながアマゾンの「アフィリエイト」をやりだしたため、
前ほど儲からなくなったと感じている人は多いと思う。
しかも「3%しか貰えない」と・・・
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実はリアルの書店で、経常利益が3%を超える書店は、
優良店であり、それほど多くはない。
多くの在庫を持って、売れなくなったら返品作業をし、
お客様からの注文品に気を使って・・・
それでも3%の利益を上げられないでいる。
一切の在庫を持たず、人も使わず、配送もアマゾンにやってもらって、
それで3%の利益が取れるのである。
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全体の売上金額が確保できるなら、
「ネット書店にもっていかれるのがイヤ」といわず、
相互補完できる仕組みをつくればいいのではないか。
もっと言えば「ロングテールはアマゾンにすべてまかせて、
ヘッドのロットの大きい部分の受注だけを、
利益としていただく仕組み」ができれば・・・
なんて考えている。
「読者の顔がより見える」という自信さえあれば、
案外やれるのではないか・・・

「破産者」に世間は冷たい

伊藤眞の「破産法」を一通り読み終えた。
前もって弘文堂の「実務法律基礎講座」を読んでいたので、
比較的理解しやすかったように感じた。
民法」など、40年近く前に大学で勉強したものだが、
物権・債権などはその後の実務で使ってきたので、
違和感はまったく感じなかったが、
「相殺適状」などという言葉に出合うと、
40年ぶりのクラス会に出席したような感慨にふけってしまう。

破産法

破産法

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 法律事務所の求人広告に履歴書を送ったが、
もう一週間になるが何の連絡もない。
今週の求人広告は出ていなかったから、
もう決まったのかも知れない。
それでも連絡だけはするのがマナーだと思う。
 サイトには「破産事件を中心に扱ってます」とあっても、
法律事務所としては破産者を雇うことには、
やはり躊躇するのだろう。
でも面接だけでもして貰いたかったが・・・
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 前に破産管財人がカミさんに対し、
「会社を倒産させた人間なんか、誰も雇ってくれませんよ」
と言っていたとのことだが、
世間はやはり、破産者には冷たいようだ。
やはり、自分で何か始める以外に道はないか。

ネットは本当に地方格差を無くすのか?

弁護士事務所の再編が進み、
来月には300人を超す弁護士を抱える法律事務所が、
日本にも誕生するという。
M&Aが弁護士軍団の代理戦争になるのは、
見ている方にとっては面白いとは思うが、
弁護士の仕事ってそれだけではないだろう。
みんな都市部に集中したら、地方はどうなるの?
地方にこそ「ヒマワリ」が咲かなければならないのでは・・・
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医者もそうだが、みんな都市部の大病院に集中し、
地方の病院では医師不足が深刻になっているらしい。
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いやしくもその道のプロを自任する以上、
職場を選ぶ動機はけっしてお金だけだとは思ってないが、
研究や症例や案件は都市部でなければダメなのか?
ネットはそこまでカバーできないのだろうか?
たしかにネットで遠隔地の手術はできないだろうし、
実際の法廷にリモートでは参加できないとは思う。
でも情報格差は確かに無くなってきていると思うが・・・
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隅田川沿いを10キロもジョギングしながら、
頭はいつもバカなことばかり考える。